農地での水対策にはかんがいの他に、多雨時期においては、水はけの悪い耕作地での排水をどうするのか、といった水対策も必要とされています。
今回の真壁圃場での暗渠排水試験では、ウッドチップトレンチと有孔管を組み合わせた排水暗渠を圃場に配して、うまく土壌水分を適正に保てるか どうかを試験するものです。このシステムはまた、赤土流出防止/耕土流出防止にもなります。この試験においては、排水量・土壌水分・雨量・ 地下水位・生育調査などの継続的な測定と解析が行われます。
得られた結果は、今後の土壌水分の適正管理による生産の向上と農作業の効率化に役立てられます。
本研究活動は、糸満市土地改良区合同事務所との合同で行っております。作業の多くを担っていただきました、同事務所の方々に感謝申し上げます。
また、実験圃場提供者に感謝申し上げます。
糸満市土地改良区合同事務所で行われました真栄平西地区における、暗渠配水清掃の動画をお借りしました。サトウキビの根が有孔管をふさぎ、排水できなくなっていることがよくわかります。定期的な暗渠排水路の清掃が必要です。
本実験圃場では、清掃のための管理孔が設けてあります。